くらしに、小さな小さな灯火を。

"週末アートプレイス くらし灯"は、
珈琲担当の夫:要(かなめ)と、
アート担当の妻:真実(まみ)の、夫婦2人でお店を運営しています。
現在は、平日もお店をオープンしています。気軽に足を運べるようなアートプレイス&喫茶店として、ご利用して頂けたらと良いなと思っています。


なぜ"週末"アートプレイスなのか?

私たち夫婦は、これまでそれぞれ個人で活動をしていました。2024年の10月に、市外から井波に移住&入籍し、2人の好きなことで一緒にお店をやりたいね。と実際に井波という町で生活をしながら、お店の構想を話し合ってきました。

お互いの"好き"である、"珈琲"と"アート"。構想のパーツは揃っていたものの、具体的に形になるまでには、少し時間が必要でした。

現在店舗に使っているスペースは、自宅の車庫。引っ越してきた頃は、デッカい電気給湯器が鎮座しているだけの、本当にただの車庫でした。

始まりの倉庫

はじまり。

実際に形を作ってみない事には始まらないね!という事で、少しずつ自分たちで準備を始める事に。

そんなタイミングで、要が、DIYにどハマりし、一冬かけて、YouTube先生ご指導のもと、テーブルやら机やら、作れそうなものから作り始めました。

そんなこんなで、お店に必要な什器類が整い始め、真実が、
「もう、お店やん!何かやり始めよ!」
と、口火を切った事で、翌年3月から、
"週末"不定期オープンのアートプレイスとして、試験オープンをスタートさせました。
これが、くらし灯のはじまりです。

1st.Event 春を想う 新藤美希 日本画作品展

1st.Event 『春を想う 新藤美希 日本画作品展』


"週末"から"常日"へ。

2025年3月より、不定期にオープン&地域イベントへの出店と並行して、本格オープンに向け準備を始めました。

そこからは苦難の連続でした。

というのも、私たちは喫茶店で働いたことも、アート屋で働いたこともない、どこをとってもただのド素人。

どうやって珈琲屋を持つのか、アートギャラリーを持つのか、右も左も分からないスタートでした。

商工会の方にもお世話になりながら、事業計画を立てるところから始め、補助金の申請、開業手続き、保健所の審査もクリアせねばいけませんでした。

事業計画は割とスムーズにたてられましたが、そこに保健所が立ちはだかりました。


「飲食店としてオープンするには、シャッターはちょっと…(衛生的に、隙間があるとダメらしい…)」
「壁を作ってください。」

(壁だって⁉︎壁ってどうやって作るんや⁉︎)

告げられてから約1ヶ月。要は、壁について調べ尽くしました。
・そもそも壁とは?
・壁の作り方とは?
・隙間とは?
この1ヶ月、確実に壁ノイローゼでした。

お恥ずかしながら、予算的にも大工さんにお願い出来る事も出来なかったので、意見を頂きながら自分たちで作る方向に…‼︎

そんな時、真実の友人から嬉しい吉報が。
「うちにいらない扉あるからあげようか?」
"はい!喜んで!"とばかりに、上市町に直行。
元々牛舎で使われていた、古い扉と引き戸を譲って頂きました。

壁のパーツが揃ってきたので、令和のビジネスパートナーこと、チャッピーに、こんな壁を作りたいと相談。すぐにイメージイラストを作ってくれました。

チャッピーが作ってくれた壁案

チャッピーが作ってくれた壁案。

機は熟した…‼︎
要のひきこもり仲間でもある、木工作家さん(木さえあればなんでも作れる人)に助っ人してもらい、5月中旬に壁作りスタート。
なんとたった1日で、骨組みが完成。
翌日、自ら板張り。
蓋を開けてみたら、たった2日で壁が完成しました。

骨組み施工中の様子

骨組み施工中の様子。

板張りの様子

板張りの槙子。

構想1ヶ月。施工は2日。
ひきこもり'sの力、恐るべし…

そんなこんなで、最難関であった壁作りもなんとかクリア。残る工事は大工さんに依頼。
並行して、補助金の申請、開業手続き、保健所の検査も順番にクリア。

そして遂に…


2025年9月27日
"週末アートプレイス くらし灯"
正式オープン。

オープンと同時に、真実主催、
「ケアラー?なんけそれ?大変やけどそれだけやないちゃ!芸術祭」
を開催しました。

ケアラー?なんけそれ?大変やけどそれだけやないちゃ!芸術祭

長い名前の芸術祭。

くらし灯は、毎日営業出来る様になりました★


"くらし灯"の名に込めた想い。

私たちの住む、井波という町は、木彫りの文化を中心に、豊かな文化土壌が根付いている町です。

私たちは、この町での暮らしをスタートさせてから、お店のオープンに至るまでに、色々な人や事と出逢いがあり、とても実りのあるくらしが出来た約1年でした。

地域の方(勝手に先輩方と呼んでいる)から、頑張ってね、と温かいお声かけを頂く事も多く、若者が、空き家を再利用し、新しく何かを挑戦する事に対しても、快く応援してもらえるような温かい町です。

いわゆる田舎なので、確かに、不便な事は多々あるのかもしれませんが、不便だからこそ、人と人とが手を取り合う優しさがあり、住む人たちが温かく、そして愉快な町なんだろうと感じます。

空き家を使って芸術祭。

空き家を使って芸術祭

空き家を使って芸術祭。

"週末アートプレイス くらし灯"
お店の名前は、真実が決めました。

"珈琲もアートも、くらしを暖かく灯してくれるもの"

私たちは、人と人、そして人のくらしを大切にしたいと思っています。
人と人とが手を取り合い、違いを認めながら、共存していく。
言葉にするのは簡単ですが、なかなか難しい事だと思います。

要は、うつ病を患い、ひきこもり生活を経験。
真実は、出産・離婚、シングルマザー生活を経験。
かくいう、私たち夫婦も、それぞれ世間的には"違い"のある人生経験があり、それぞれの生きづらさを抱えながら過ごしています。


"珈琲とアートを通じて、地域に愉快な関係性を広げていく。

くらし灯

くらし灯

これは、私たちくらし灯のスローガンです。

抱えているものは、千差万別、十人十色。
どんな、違いや生きづらさを持っていたとしても、その人らしく、豊かなくらしを送る事が出来る世の中であったら良いなと願っています。

どんなに順風満帆な人生を送っていても、ヤミに覆われる時もあると思います。
そんな時、私たち"週末アートプレイス くらし灯"が、誰かのくらしに、小さな灯火を照らす事が出来る様な、そんな存在でありたいと思います。

くらし灯

気軽に遊びにきてね〜‼︎

週末アートプレイス くらし灯(とう)
原本 真実
原本 要